自由人としての資格

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心を軽くするには


心を軽くするには

あと2ヶ月もすれば年末を迎えるという時期でした。缶ビールを買うため歩いて近所のコンビニまで行ったのです。月日が流れるのは早いもので、あの日から10年近くが経ちました。


レジの前に立っていると、二人連れの女性が同じように並んできました。すると母親らしき人ほうが私のことをジロジロと見るのです。

どうやら私が身に着けている服に関心があるようでした。その理由は自分でも分かっていました。当日は上から下まで服がボロボロだったからです。


寒かったのでセーターは着ていました。但し穿いていたズボンは、膝の部分がもう少しで穴が開きそうな
くらいすり切れている夏用のコットンパンツ。セーターの下には、見えるわけはありませんが半袖のポロシャツです。

ポロシャツは年中半袖を着ているのですが、これには理由があります。ただ、この件については関係がないので説明を省きます。ついでに言えば、足元は素足にサンダル履きでした。

言い訳するようですが、家の中は暖かいので夏物を着ていても特に問題はないからです。


服装に私はお金を使いません。若い頃から、ずっとそうです。自分の人生にあまり影響がないと思っているからです。ほとんど
ツーシーズン用の服しか持っていません。冬物から一気に夏物に変えるような調子です。もちろん人と会うときは別です。

人と会うときとか、街に出る際にはそれなりに身だしなみを整えます。それと、冠婚葬祭のような場所でもキチッとした恰好はしていますし、数は少ないですがスーツだって持っています。しかし、それ以外では本当に適当です。

自宅を事務所代わりにして仕事をしていますので、これで何の問題も生じないからです。服にお金を使うより、その分のお金でマーケティングの商材に投資するほうです。

服がボロボロでも、車がいかにも中古車然としたものでも、髪がボサボサでも、すれ違う他人が自分のことをどう思おうと、私には何の影響もほとんどないからです。(厳密には、多少の影響がないことはないのですが・・・・・・)


他人の思惑は一切気にしないという自分の考えにこだわりを持って、徹底して実践しているわけではありません。でも、心の奥底から
聞えてくる声をできる限り忠実に守っていくつもりです。

ただ、こういう私のやり方は、人にはお勧めできないことです。あなたもこの点だけはご注意ください。ご自身のイメージが崩れかねませんからね。


私の普段着は適当ですが、それでも普通に暮らしています。世の中、常識に縛られて苦しんでいるだけの人が多過ぎるのではないでしょうか。

『人は年齢相応の身なりとか、発言をしなければならない。』

『父親として、母親としてはこうあるべきだ。』


『就職は、できれば一流企業がいい。』


『一旦会社に入社したからには、転職は慎まなければ・・・・・・』

明らかに人に迷惑をかけているのであれば、自らを省みることが必要でしょう。でも、そうでなければ、『これをしてはいけません』ということは世の中にそれほどないのでは、と私は考えています。

自分の人生に全く影響を及ぼすことのない、また、好きでも何でもない人の目など気にしても仕方がないのではないですか。


人が持つエネルギーのキャパシティーは、ある程度決まっています。ですから、自分にとって重要とは思えないことを切り捨てる
くらいの覚悟があってこそ、必要なことに最大限フォーカスできるのではないでしょうか。そのスタンスで取り組むことには、非常に大きな見返りが戻ってくる可能性があります。

人の目を気にしないで精神を真っ裸にすることです。常識に囚われて身動きできない状況から脱出してください。伸びのびと自由に生きていくにはこの方法がいちばんではないかと、自分ではそう思っています。

『この世はただの仮想現実(ヴァーチャル・リアリティ)である。』という考察もありますからね。

 

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