企業復活に漫画出版

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目次]
漫画出版が会社を救うかも
漫画原作者になる方法
漫画原作者として新人デビュー
映画好きは有利
短編でもOK!まずは1本書いてみる


漫画出版が会社を救うかも

クリエイティブ系の職種は本当に沢山あります。

ファッションデザイナーは分かり易いと思います。他に、インテリアデザイナー、店舗デザイナー、建築家・建築設計士等のスペースデザインに携る職種。イラストレーター、Webデザイナー、DTP(Desktop publishing)デザイナーやDTPクリエイターなどのビジュアルデザイン。また、自動車、家具、家電といった工業製品の企画・設計もそうです。

これらはほんの一部ですが、どの職種に於いてもスキルをプロの域まで高めることは数年程度でできることではありません。しかし今日ご紹介するものは、仮にその方面のセンスが発揮できたなら、またたく間に会社を支える屋台骨としての業務になってしまう可能性だって秘めているのです。


今から数年遡ります。正月のお屠蘇気分が薄らいだ頃でした。深夜のテレビ番組を通じて、誰もが知っているようで案外目が向いていない、背中がぞくぞくするようなある素晴らしい情報に巡り合ったのです。

その内容とは、売れっ子の漫画著者が受け取る印税は私たちの想像もつかないほど莫大な額になるというものでした。


2015年のこと、若いお笑い芸人の書いた本が芥川賞を受賞し爆発的に売れました。現在では文庫本も加えれば300万部超えを達成しているそうですが、
仮に印税が1冊で100円だとして300万部なら3億円です。大変な金額です。

しかし、漫画の場合ではその桁が全く違うそうです。大ヒットした漫画は数千万部、ときには1億冊以上も出版されるケースもあるとのこと。

出版不況もあり、業界では5万部も売れれば成功だと考えられている昨今の小説やエッセーなどと比べ、印税額も桁違いになるわけです。また、売れ行きによってはアニメ化されたり、キャラクターのグッズを発売しようという企画話も出てきたりします。さらに、翻訳され海外に於いても人気に火がつけばどえらいことに・・・・・


そうは言ってみても、大概の人はこう呟いてしまうと思います。

『漫画なんて描けないんだよ・・・・・・』

私も絵は苦手のくちです。でも、何にでも抜け道がありますね!!漫画(絵)が描けなくても、ガッチリ印税を懐にできる方法をご紹介します。

漫画の原作者を目指してください。

『そうか!!』と思わず膝を叩いた方は、物語の創作に早速挑んでみませんか。ちょっとした思いつきから話を膨らませ、漫画の原作シナリオ(小説でもOK)を書き上げることにチャレンジしてみてください。とんでもなく凄いことになってしまうかもしれませんよ。もちろん、ストーリー自体が面白いことは必須要件です。

 

漫画原作者になる方法
さて、そこでです。会社の業務のひとつとして、漫画の原作創作を加えてみるのも面白いのではないでしょうか。

社長のあなた自身が挑戦してみてもいいと思います。漫画家や漫画の原作者を目指すのは個人レベルでというのが、世間一般の認識のはずです。しかし、漫画原作の創作を企業が業務として採用することはできないことではありません。

大きな飛躍を望むのであれば、思考や行動を縛りつける常識は邪魔になるだけ。社内公募をすれば、社員の中に物語の創作が得意な人を見い出すことができるかもしれません。作画担当の漫画作家と協業とすれば、印税は折半できます。


では、漫画の原作者としてプロデビューしたいと考えたならどのような方法があるのか、これについて考えてみたいと思います。

まずは小説家になって世間に名を売る。この方法がいちばんストレートで確実でしょう。小説の内容によっては、出版社から漫画化の話が舞い込む可能性は十分に考えられます。

がしかし、プロの小説家になること自体、クリアするべきハードルは随分高いものです。他に、漫画家の弟子やアシスタントから独立へという正統的なル-トもありますが、誰が考えてもこの方法は漫画家志望のまだ年若い人に限られた選択になるでしょう。

漫画原作者への道は、かなり狭き門であることは間違いありません。

誰にでも可能な方法は本当にあるのか・・・・・・

あるんです!!


漫画原作者として新人デビュー

インターネット上には、漫画の原作を募集しているサイトが幾つもあります。普通はネームでの募集になりますが、小説やシナリオ等の文章だけでも募集しているところを見つけて応募してください。ネームとは、簡単な絵を用いてセリフとキャラ配置などを描いた漫画の下書きの前に書く下書きのことです。もちろん、コマ割りもされています。

次のサイトでは、文章だけでもOKということで漫画原作を募集したことがありました。

モーニング公式サイト – モアイ

http://morning.moae.jp/award/


漫画原作の募集に関して注意したいことがあります。原作の著作権についてです。中には応募した時点で著作権がサイト運営会社に帰属してしまうこともあるようですので、この点は当該企業(漫画原作を募集するポータルサイト運営企業)の規約書をよく読んで慎重に検討してください。

 

映画好きは有利
両親が共働きでしたので、幼い頃は祖母が私の母親代わりでした。布団の中、祖母が密やかに話してくれる物語に聞き入りながら寝入ってしまう、そんな夜が楽しみで仕方がありませんでした。物語には、子供でなくても人が引き込まれてしまう不思議な力が備わっているものです。

もう60年以上にもなる昔のことです。近所のお寺が経営する私も園児として通った幼稚園では、毎年夏祭りが開かれていました。

嬉しいことに、夜になると幼稚園の外の広場を利用して、無料で映画を見せてくれたのです。昼は自転車でやってくる紙芝居のおじさん、夜は映画と、1日に2回の楽しみが待っていました。

当時のことですから、映像は幕に向けて映写機が映し出します。布製の幕は、地面につき立てた2本のポールに張っているだけ。さすがにトーキーではありませんでしたが、アラカンこと嵐寛寿郎主演の『鞍馬天狗』に皆が夢中でした。座り込んだ地面が、ひんやりして気持ちよかったことを覚えています。


映画好きの人は、優秀なコピーライターになれる資格があると私は思っています。なぜなら、商品やサービスをPR・販売するサイトにも、映画のような筋立てが
必要だからです。どうしても、ヒットする映画の脚本のような仕組みが要るのです。



映画のジャンルには様々なものがあります。

・アクション
・サスペンス
・ヒーローもの
・ラブストーリー
・青春もの
・ヒューマン
・子供向け
・ホラー
・SF
・戦争ドラマ
・西部劇
・ギャングやマフィアもの
・アドベンチャー
・パニック
・オカルト
・ミュージカル
・スポーツもの
・コメディ
・ドキュメント。

細かく分ければもっと挙げることができますが、ざっとこのようなものでしょう。

また、ハリウッド映画に限らず、映画には当然ストーリーがつきものです。 上記のジャンルから考えて、観る人にいちばん夢と希望と勇気を与えてくれるのが『ヒーローもの』ではないでしょうか。そして、そのストーリー展開には、原型ともいってよい定型化されたパターンがあります。


ひとつを例として挙げてみましょう。

まずは映画のオープニング。

主人公は自分の日常に小さな満足は感じていますが、『何か物足らない。』との感情も抱いています。もしくは、誰が見ても不遇としか思えない暮らしを送っています。

ある日、自分の将来を変えるであろう出来事に遭遇するのですが、それは本人にはカルチャーショックとしかいえず、その日を境に主人公の新たな旅立ちが始まります。



旅の途中ではメンターに出会います。メンターとは、師とか先生という存在です。そして、主人公はさらなる逆境や危機に直面しながら、メンターの教えの下ついには成功を掴み取ります。

ストーリー展開は、概ねこのようなものです。


さらに、ヒットする映画ほど人を引きつける共通した要素が脚本に織り込まれています。映画を観る私たち自身の性格やものの考え方、生き様、境遇などが、主人公の
人生に投影されているのです。

そのせいで、私たちには主人公への感情移入が始まり、共感する気持ちも自然に生まれます。ですからストーリーが進むにつれ、まるで自分が物語の主人公として銀幕の内に立ち回っているかのように感じてしまうのです。

 

短編でもOK!まずは1本書いてみる
漫画原作者の候補者が社内から見つかったなら、物語を何か一本書かせてみてください。ショートストーリーでもかまいません。

物語を創作するスキルは、実際にストーリーを書き綴っていけば自然に身についていくものです。またその際、人物の心理描写等についてきめ細やかな表現を心がければ、文学的な感性も磨かれストーリーテラーとしてのライティングスキルを押し上げてくれます。

 

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